はじめに
注射の準備をする前に
冷蔵庫でお薬(バイアル)を保存している場合は、注射を始めるおおよそ90分前に箱ごと取り出しておきます。バイアルは箱に入れたまま平らな場所に置き、室温に戻します。お薬が冷たいと、注入するときに痛みを感じやすくなります。また、お薬のねばり気が増し、注入がスムーズにいかなくなってしまいます。

直射日光・高温は避ける
直射日光があたる場所や、熱を発する物のそばにバイアルを置かないでください。
早く室温に戻すために、バイアルを水やお湯につけたり、電子レンジなどを使用して温めたりしないでください。お薬の有効性や安全性に影響が出る可能性があります。

一度室温に戻したバイアルは冷蔵庫に戻さない
お薬の有効性や安全性に影響が出る可能性があります。
お薬を激しく振らない
激しく振ると、多量の泡ができて、注入量が不正確になります。

カウンターやテーブルの上を片づけ、消毒します。
お手洗いも済ませておきましょう。

必要物品


キュービトルバイアル

ツートック
(採液針)

翼状針
(ストレートの翼状針または直角針)

患者日誌
(My キュービトル)
* イラストはクロノポンプ用です。
クロノポンプ

輸注ポンプ
(クロノポンプ)

ねじ式吸引プランジャー

シリンジ
クーデックシリンジポンプ

輸注ポンプ
(クーデックシリンジポンプ)

シリンジ

アルコール綿

サージカルテープ

絆創膏

滅菌ガーゼ
廃棄容器

廃棄ボックス

廃棄用ビニール袋
バイアルの確認と準備
石けんで両手をよく洗う

バイアルを開ける前に、必ず次のことを確認する
- 「保護キャップ」にゆるみはありませんか?
- ビンが割れていたり、ひびが入ったりしていませんか?
- 液体の色は「無色、薄黄色または薄茶色」で、にごりはありませんか?
- 液体の中に、異物(小さい固形物)がありませんか? (泡は問題ありません)
- 「使用期限」は切れていませんか?(バイアルのラベルに記載があります)


異常や心配なことがあるときは、手順を中断し、主治医に連絡してください。
バイアルの箱は捨てないでください。
バイアルを準備する
お薬が室温になっていることを確かめ、バイアルの保護キャップをはずします。
バイアル上部のゴムの部分を、消毒用アルコール綿で丁寧に拭き、完全に乾くまでそのまま待ちます。

バイアルのゴム栓部分、採液針のシリンジとの接続部、フィルター部、内側の針は、手で直接触らないでください。
