免疫とは
「免疫」とは、からだの中に入ってきた細菌やウイルス(病原体)、アレルゲン、がん細胞などを見つけて排除する「防御システム」です。
第一の防衛ラインである「自然免疫」と、第二の防衛ラインである「獲得免疫」があります*。獲得免疫では、自然免疫で倒しきれなかった病原体や異物を、「免疫グロブリン(抗体)」という武器をたくさん作って攻撃します。
抗体にはいくつか種類がありますが、無又は低ガンマグロブリン血症では、免疫グロブリンG(IgG)という抗体が足りなくなっているため、これを補充し、免疫を強化します。
自然免疫:もともとからだに備わっているシステム。病原体や異物を見つけたらすぐに反応する。
獲得免疫:過去に闘った相手を記憶して、次回からはすぐに攻撃する。
IgGのはたらき
IgGは、アルファベットのYの形をしていて、病原体や異物をつかまえたり、仲間の免疫細胞とくっついたりします。IgGの主なはたらきは次の3つです。
-
オプソニン化
病原体や異物を食べてやっつける細胞が食べやすいように、「味付け」をする。
-
補体の活性化
病原体や異物をやっつけるタンパク質(補体)を活性化させる。
-
中和作用
病原体や異物に直接くっついて、正常な細胞に侵入するのを防ぐ。