無又は低ガンマグロブリン血症では、主に細菌やウイルスが原因の感染症にかかりやすくなります。代表的な感染症として、気管支炎、肺炎などの呼吸器感染症、中耳炎、副鼻腔炎などがあり、鼻水や咳、熱が出たり、耳や鼻、のどに痛みが生じたりします。
また、そのような感染症を繰り返すことが多く、熱や咳がいつまでも続いたり、時には入院が必要になることもあります。
ほかにも、下痢、口腔カンジダ症(カビの一種によって起こる感染症で、口の中に白いブツブツが付着する)、発疹、髄膜炎(脳や脊髄をおおう膜の感染症)などが起こることもあり、感染の全身的な影響として、体重の増加不良や発育不良がみられることもあります。
感染症以外では、血液の病気や、アレルギー・自己免疫疾患が起こることがあります。
- 参考
- ・ 難病情報センターホームページ(2023年11月現在)
- ・戸澤 雄介 ほか. 小児科診療. 2020; 83(3): 299-305.